賢い資産承継のカギとは!?

賢い資産承継のカギ

 人生100年時代を生きる子や孫たちが将来的にお金に困らないでいられるようにいかに準備をしていくか、いわゆる資産形成や資産運用について、そして増やした財産をいかに減らさずに次の世代に引き継いでいくのか、相続や承継の考え方を紹介してきた。


 資産を築き増やすこと、守ること、そして引き継ぐこと、常にこのサイクルの全体像を視野に入れながら目の前の計画を立てていくことが肝心だ。


 さて、今回は財産の圧縮について紹介する。増やした財産も準備無しでは相続の際に大きく減らしてしまうことになるので、財産の圧縮は賢い相続=資産承継において一つの重要なキーワードとなることを知っておいていただきたい。


 圧縮と言っても、実際に財産を減らすわけではない。資産の組み替えることで財産の価値は下げずに相続税評価を下げ、相続税を圧縮する。財産の時価と相続税評価の乖離を上手に利用した方法だ。


 少し前に東京など首都圏を中心にはやったタワーマンション節税も同じ考え。1億円で購入したタワーマンションの上層階が、相続時の評価としては3千万円程度になるといったような仕組みだ。


 タワーマンションについては、固定資産税評価が見直されたことによって、以前に比べると評価の圧縮率が縮小しまっている。億単位のタワーマンションであればまだ財産の圧縮には有効だと言えるが、断片的な知識や情報で手を出すのは気を付けた方が良い。


 他の方法として、軍用地への資産組み替えで財産圧縮を図る方法もある。例えば1億円の現金があった場合、現金のままだと相続税評価は1億円のままだが、その1億円で軍用地を購入すると概算で約4千万円くらいの相続税評価になり、6千万円近く圧縮できることになる。


 運用という面で見ると、仮に1億円で買って年間180万円の地代が入ってくるとすると、利回りとしては1.8%にしかならない。圧縮による節税効果はどれぐらい得られるか、もしも将来売却したら現金はいくら戻ってくるのか、さまざまなバランスを考えて検討する必要があるので、税理士などの専門家に相談しながら考えてみてほしい。


 いずれにしても大切なのは、資産と相続のサイクルを全体像としてとらえながら計画していくことだ。


#亀島淳一

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